haritogetogeの日記

自分語り日記

怖いもの

 私には怖いものがたくさんある。元々怖かったものもあるし、大人になってから怖くなったものもある。

 

 大きな音は子どもの頃から怖い。お昼に鳴るサイレン。吹奏楽のシンバル。バイクの音。バイクの音は特に怖い。今でもすごく怖くて、近くで鳴るとうずくまって耳を塞ぎたくなる。

 

 楽器の大きな音は自分で楽器をやるようになってから大丈夫になっていった。シンバルも自分で叩けるようになった。びっくりはするけど。ライブハウスで大きな音の演奏を聞くのも好きだ。

 

 実家の食器棚が怖かった。遠くから見ると、大きな顔に見えた。あんなに怖いのに、なんで大人は平気なんだろうと思っていた。大人になったら平気になった。

 

 静かな空間、人がたくさんいる空間、扉が閉まって、一定時間その中にいなきゃいけない空間も怖い。これらは大人になってから怖くなったものだ。自習室が怖い。テスト中の教室も怖い。唾を飲み込む音や、お腹の音が全て周りの人に聞こえてしまうんじゃないかと思うと、緊張で身動きがとれなくなる。呼吸音すら響いてしまいそうで、息もうまくできなくなる。映画館も怖い。映画が終わるまで2時間も密室に座っていなければいけない。人もたくさんいる。途中で居てもたってもいられなくなったらどうしよう。誰にも見られずに外に出られるだろうか。実際は映画が始まればそっちに集中して最後まで見ていられるけど、始まる前は不安で手のひらに汗をかく。

 

 飲食店に入って、注文してから料理が来るまでの時間も怖い。さっきまでお腹が空いていたのに、急に胃が縮こまりだす。食べられなかったらどうしよう。吐いてしまったらどうしよう。不安でお店に入ったことを後悔する。よっぽど量が多くなければ大抵食べ切れるし、吐いたことなんてない。というか嘔吐すること自体が怖くて、よっぽどじゃないと吐きたくても吐けないくらいなのだ。あり得ないことでも不安になってしまう。通っている心療内科でこのことについて相談したけど、流された。流すなよ。

 

 車の運転が怖い。自分で車を所有して、日常的に乗るようになってから3年ほど経つが、未だに怖い。乗るたびに「今日死ぬかもしれないな」と思う。私は運転に向いてないことが、車に乗り始めてからようやくわかった。注意散漫、疲れやすい、優柔不断、自分の目が信じられない私にとって、運転ほど向いていないことはない。免許を返納した方がいいのかもしれない。免許返納に年齢制限ってあるんだろうか。

 

 みんなにもなんてことないけど怖いことってあるんだろうか。教えてほしい。怖いよねって言い合って、怖くてもなんとかやっていくしかない人生の糧にしたい。今度お酒を飲んだ時、怖いものの話をぜひしたい。