haritogetogeの日記

自分語り日記

 グラウンドの端から野球のボールが飛んできて、あのボールが誰かに当たったら危ないなあと思いながら歩いていると、必ず私の頭に当たる。子どもの頃からそういう人生だった。

 

 生まれた途端救急車で運ばれて入院。毎年毎回、遠足は雨が降る。卒業式に大地震が起きる。旅行に行けば乗り物酔いで吐き、酔い止め飲めば、錠数を間違えてオーバードーズで逆に酔う。高校入学式翌日に水疱瘡にかかり、2週間欠席。グループができた頃に友達ゼロで登校する。

 

 小学校高学年の時、自分のことが信じられなくなった。自分の身に何が起こるかわからない。素っ裸で登校しちゃったらどうしよう。学校に行くまでの間、狂ったように自分が普通であるかどうかずーっと確認していた。

 

 高校の電車通学時、人の目が怖くて汗が止まらなかった。気づくと顔から首から手までもが真っ赤になっていた。意識すればするほど汗も赤面も止まらない。そんな人周り見ても一人もいない。なんで?なんで私だけ?それは多分私だからだろうな。

 

 私は普通だけど普通じゃなかった。こうなったら嫌だなと思うことが、私には起こる。今でも、パートのレジ打ち中、急に体が震えて止まらなくなる。顔から手まで真っ赤になる。仕事休みたくないなと思っても、体が動かなくて呼吸がうまくできなくて、休んでしまう。

 

 私は障害者になった。生まれた時からそうだった。

 

 なんで私が??なんで?岸見一郎氏・古賀史健氏の「嫌われる勇気」を読んだ。アドラー心理学というらしい。

 

“あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」もの“

 

  この考え方が私にグサリと刺さってしまった。生まれた途端救急車で運ばれたのも、人前で発汗震え赤面するのも、人に迷惑かけたくないのに仕事を休んでしまうのも、私が選んだ望んだことなのか?私は本当は仕事したくないし、人と関わりたくないし、そもそも生まれてきたくなかったんじゃないのか。死にたいと思うのは病気のせいじゃなくて、本当に死にたいからなのか?死んだら全部解決するのかな。

 

 多分私は解釈が間違っている。それこそ解釈したいように解釈している。物事の本質に気づくのが怖いから、死ぬとかなんだとか言って逃げてるんだろう。でも私に刺さってしまった、全部“自分が選んだことだ“というのが抜けない。きっと前世の自分が普通じゃない人生を望んだんだ。私の前世はさぞかしつまらない普通の人生だったんだろうな。どうだ?前世の自分、これで満足か??

 

 グラウンドの端から飛んできたボールが、何年も何回も私の頭に当たり続けている。あと何年生きたら、ボールをキャッチすることができるだろうか。とりあえずグローブ買ってこよう。